(第10回)回路基板(その1)

これまで解説してきたのは、ブレッドボードというボードの上で試験を行ってきました。ジャンパー線を抜き差しするだけで簡単に回路が変更できますので、 電子工作ではよく使われています。しかし、ロボコンに参加する場合、簡単に抜けてしまうので、実用的ではありません。 そのためには、回路基板をつくって、いままでの回路を実際に使えるようにする必要があります。

回路基板

<作成する回路図>
下のような回路図を作成したいのですが、これを半田で作ろうとするとかなり大変です。
*)画像を新しいタブなどで開いて、拡大してみてください。

<頑張って半田付け!>
実際に半田付けをすると下のような感じになります。何とか1個はできますが、かなり大変で、どの線がなんだかわからないですし、最後の方は、狭いところに半田で接続 する必要があるので、よく考えて作る必要があります。

<プリント基板を作る>
最近のまえばしロボコンでは、ACアダプタを2個使うことができます。この回路では、回路基板1個に対して、1個のACアダプタのみ使用できますので、ACアダプタを 2個使う場合は、上の回路基板がもう1個必要になります。もう1個作成するのは大変なので、プリント基板を作ることにしました。今はサービスが停止していますが、「スイッチサイエンス」で自作の プリント基板を作ることができました。10枚で4000円位で作成できたので、かなり安くできたと思います。

<実装イメージ>
実際に部品を実装するとこのような感じになります。
1点注意するのは、モータの1番と4番は、ゆっくりする動作が使えないので、大きいモーターを接続できません。(一気に3.3Vになる)

頑張って配線をするよりもきれいですし、簡単です。日本国内のメーカーにプリント基板を作ってもらおうとすると数倍の費用がかかります。できるだけ費用をかけないようにするために海外のメーカーを使ってプリント基板を作成してもらっています。問題点は、「回路図とプリント基板の設計に時間がかかる」「費用の支払い方法(PayPalがよさそう)」の2点だと思います。

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